吉橋城落城悲話

北条軍が関東一円の城を次から次へと攻めていた戦国時代。

この吉橋の地には、元旦に家の主が雑煮を振る舞う習慣があった。

1536年(天文5年)の元旦、この年も城主は雑煮の準備を始める。

早朝、家来に松明を持たせ、井戸に水を汲みに向かった。

松明の明かりをみつけた敵の北条軍。

明かりを目印に一斉攻撃にあった城主たち。

あえなく、吉橋城は落城となった。

今日でも吉橋地区には正月の朝には井戸の水を汲まない風習が残る。