お経とは、お釈迦さまが弟子に向かって説かれた教えを文字に表したものです。読経の際に、聞いていても何を言っているか分からない、自分で手にして読んでも、漢字だらけで意味が分からない。
それでも良いのです。
ただ、そこに、
『私たちは直接お釈迦さまの説法を聞くことはできなかったが、亡き方の仏事を縁として、今ここに時空を超えて、お釈迦さまの説法に耳を傾けることを再現しているのだ』
という意義を感じて頂けば『お経』は極めて意義深いものとなるのです。
お釈迦さまの説かれた教えが、時代が変わっても、私たちに届いていることを思うとき、その教えをありがたく受け止めるのが大切なのです。